インターネットの書き込みは削除可能?被害を受けた際の相談先を4つ紹介
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「インターネットの書き込みは削除できるのか」「削除を怠るとどのような悪影響があるのか」「どのような削除方法があるのか」ということについて、知っておきたいと思いませんか。
SNSや匿名掲示板が身近な存在になり、多くのユーザーが商品やサービスに関する口コミを書き込むようになりました。
良い口コミは自社の商品やサービスの宣伝として効果的ですが、その一方で悪質な書き込みで悩みを抱える企業が増えています。悪質な書き込みを放置するとトラブルの原因になるため、注意が必要です。
この記事では、インターネットの悪質な書き込みを削除する方法について解説します。悪質な書き込みで悩んでいる方は、ぜひ参考にしてください。
インターネットの書き込みを削除する方法
インターネットに悪質な書き込みが増えて困っているものの、削除方法が分からずに対応を後回しにしているという方が多いのではないでしょうか。サイト管理者や書き込みの投稿者に削除依頼を送ることによって、書き込みを削除できる可能性があります。
本章では、インターネットの悪質な書き込みを削除する方法について解説します。自社でできることから法的な手続きまで紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。
1.サイト管理者に削除依頼を行う
まずはサイト管理者に削除依頼を行う方法です。例えば、Twitterであればヘルプ内のお問い合わせ、2ちゃんねるであれば削除要請板から運営元に削除の必要性を伝えましょう。しかし、運営元の判断次第では削除が行われないことがあります。
強制力の強い削除依頼を行うならプロバイダ責任制限法にもとづいて「送信防止措置依頼書」を送りましょう。「送信防止措置依頼書」で権利侵害を明確に伝えることによって、削除の正当性を主張できます。「送信防止措置依頼書」への対応は任意ですが、通常の削除依頼よりも確実な対応を期待できます。
2.投稿者に削除依頼する
SNSや匿名掲示板に悪質な書き込みを行った人物が分かれば、投稿者本人に削除依頼を送ることができます。メールやSNSのメッセージ機能で、投稿者に以下の内容を送りましょう。
・削除して欲しい旨
・書き込みにどのような問題があるのか
・担当者名
仲介を挟まずに投稿者とやり取りできますが、投稿者によっては依頼の内容を公開される可能性があります。
「〇〇社から投稿を削除するよう依頼された」とインターネットに書き込まれると「〇〇社は都合の悪い書き込みを揉み消そうとしている」といった悪い自社イメージが定着する原因になります。
投稿者への削除依頼は慎重に行いましょう。
3.仮処分を申し立てる
より確実に書き込みを削除してもらうためには、仮処分を申し立てた上で削除依頼する必要があります。仮処分とは、裁判で勝訴した際の処分を暫定的に発令することです。本格的な裁判を行うよりも簡易的な手続きで済むため、時間はあまりかからず、費用も抑えることができます。
権利侵害や法律違反を明確に主張する必要があるので、仮処分を申し立てるには弁護士を通すことが一般的です。仮処分をもとにした削除依頼は優先的に対応してもらえる傾向があります。
削除できるインターネットの書き込みとは
「削除依頼ではどのような書き込みが消せるのか」を知っておきたいと思われる方もいらっしゃるでしょう。削除依頼を行えばどのような書き込みでも消してもらえるという訳ではありません。主観的だったり感情的だったりして正当性を認められない削除依頼もあります。
本章では、削除できる書き込みの条件を紹介します。自社で問題となっている書き込みがこれから紹介する条件に該当するか、確認してください。
1.各社の利用規約に違反している
各社の利用規約に違反した書き込みは、削除が可能です。例えば、Twitterの「Twitterルール」や、Yahoo!知恵袋の「利用のルール」で禁止事項が定められています。
禁止事項に抵触していることを削除依頼で主張すれば、書き込みを削除できる確率は上がります。
2.不必要な個人情報の公開
第三者による不必要な個人情報の公開は、権利侵害に該当します。そのため、不必要な個人情報が含まれている書き込みであれば、削除できます。
断片的な個人情報であっても、繋ぎ合わせれば個人や自宅の特定ができます。従業員個人のトラブルがきっかけで会社名が特定されると、苦情や炎上に繋がるので早めに削除申請を行いましょう。
3.犯罪に該当している
インターネットの書き込みが犯罪に該当している場合、仮処分や送信防止措置依頼の根拠にできるので、削除が可能です。以下の罪に該当すると、削除の必要性が認められます。
・名誉毀損罪
・侮辱罪
・脅迫罪
・信用毀損罪
・業務妨害罪
該当する罪があるか確認してみてください。
投稿者を特定すれば損害賠償請求が可能
「削除依頼だけでなく、投稿者に責任を取らせたい」と考えている方がいらっしゃるのではないでしょうか。投稿者を特定すれば、損害賠償請求で金銭の支払いを命じることが可能です。
投稿者を特定するためには、情報開示請求を行いましょう。書き込みの投稿者を特定するまでの流れは以下の通りです。
・サイト管理者に投稿者のIPアドレスを開示するよう求める
・IPアドレスから書き込みに使用されたプロバイダーを特定する
・プロバイダーに投稿者の詳細を開示するよう求める
しかし、これらは全て任意の請求なので、サイト管理者やプロバイダーが開示に応じない場合があります。そのため、弁護士に依頼して裁判を行い、開示請求を進めるのが一般的です。
インターネットの書き込みを放置すると起こる悪影響
インターネットへの悪質な書き込みは迅速に対応する必要があります。対応を放置すると自社に悪影響をもたらす可能性があります。
本章では、インターネットの書き込みが自社にもたらす悪影響を3つ解説します。インターネットの悪質な書き込みがもたらす問題を把握し、対応の重要性を確認してください。
1.売り上げが低下する
多くのユーザーが、購入を検討している商品について、インターネットで事前に評判を調べています。インターネットでの悪質な書き込みが原因となって、売り上げの低下を招くことがあります。
例えば、口コミサイトで「この商品には購入価値がない」「すぐに壊れるから買わない方が良い」といった書き込みがあれば、購入を躊躇するユーザーがあらわれてもおかしくありません。たとえ事実と異なる書き込みであったとしても、ユーザーは真偽が分かりません。
本来購入の見込みがあったユーザーが失われるのは、自社の大きな機会損失になります。
2.採用活動が難航する
劣悪な就業環境を思わせる書き込みが、就職希望者の目に入ってしまう可能性があります。こうした悪質なインターネット上の書き込みによって、採用活動が難航してしまうかもしれません。
「パワハラ・セクハラが行われている」「残業代がもらえない」といった書き込みは、就職希望者の応募意欲を低下させます。求人への応募が集まらなければ人員不足となり、企業活動が思うように進まなくなるでしょう。
3.与信に傷がつく
悪質な書き込みが影響し、与信に傷がつきます。書き込みの内容によっては、自社の支払い能力や経営の透明性に悪い印象を持たれてしまうことになります。
「この企業は経営状態が悪いらしい」「資産を切り崩さなければ支払いができないらしい」といった書き込みは、取引先に不信感を持たれる原因になります。
与信評価が低下すると、融資を受けられなかったり、取引を断られたりする可能性があります。
インターネットの書き込みを対処する際の相談先
書き込みによる悪影響は避けたいところですが、「どこに相談すれば良いのか分からない」という方がいらっしゃるのではないでしょうか。個人で削除依頼を行う以外に、専門的な機関に相談することで問題を解決に導けます。
ここでは、インターネットの書き込みに関する相談先を紹介します。自社の状況に合わせてどちら相談すべきか検討してみてください。
1.公的な窓口
公的な窓口には、インターネットの悪質な書き込みに対してどのような対応を取るべきか相談できます。インターネットの書き込みに対応してくれる窓口は以下の通りです。
・「まもろうよ こころ」(厚生労働省):関係窓口の紹介
・「違法・有害情報相談センター」(総務省):問題に応じて助言
・「人権相談」(法務省):助言や、削除依頼の代行
誰でも無料で相談できますので、最初にどのような対応を取れば良いのか分からない方は、まずは相談窓口を利用してみましょう。
2.警察
警察に相談すると、被害届や告訴状を提出できます。被害届とは、インターネットの書き込みによって悪影響を受けたと警察へ報告するための書類です。警察が捜査すべきか考えるための材料となります。
告訴状とは、書き込みの犯人に処罰を希望すると警察へ伝えるための書類です。告訴状が受理されると、本格的な操作が開始されます。起訴を起こし、裁判で有罪判決が下れば、書き込みの投稿者に刑事的な責任を追及できます。
3.弁護士
弁護士に依頼すると、書き込みの投稿者を特定するための開示請求や、削除依頼など法的な手続きの代行を任せることができます。個人では法的な根拠を主張するのは難しいため、弁護士に依頼すると効果的です。
しかし、弁護士は悪質な書き込みを未然に防ぐことはできません。また、手続きに時間がかかったり、多額の費用を用意する必要があったりするので注意が必要です。
4.専門対策業者
専門対策業者はインターネットの書き込みに対し、迅速な対応を行います。
削除依頼を行い、書き込みを閲覧できない状態にしても、一時的な対処にしかなりません。書き込みを削除しただけでは、問題の再発を防ぐことはできません。
専門対策業者は根本的な解決を行い、悪質な書き込みによる被害を抑えます。インターネットの書き込みが原因で悪評が広まったり、売り上げに悪影響が生まれたりしてお困りになっている方は、ぜひ専門対策業者をご利用ください。
インターネットの書き込み対策を専門対策業者へ依頼するメリット
インターネットの書き込みに困った際、数ある相談先の中でどちらへ対応を依頼すべきか悩んでいる方が多いのではないでしょうか。根本的に問題へ対処したい場合は、専門対策業者への依頼がおすすめです。
本章では、専門対策業者に対応を依頼するメリットについて解説します。相談先に迷っている方は参考にしてください。
1.悪質な書き込みを早期発見できる
専門対策業者は、悪質な書き込みを早期発見できます。インターネット上の監視によって、悪質な書き込みの発生を素早く感知できます。
書き込みは早い段階で対応しなければ、書き込みのコピーが保存されたり、インターネットの外にまで悪評が流れたりすることによって、被害の沈静化が難しくなります。
専門対策業者の手で悪質な書き込みを早期段階で発見できれば、速やかに適切な対応へと進むことができます。
2.逆SEO対策ができる
専門対策業者は、逆SEO対策で悪質な書き込みの被害を軽減できます。逆SEO対策とは、悪質な書き込みが検索結果にあらわれないよう、ポジティブなWebページを上位表示させる手法のことです。
逆SEO対策を行えば、悪質な書き込みがユーザーに閲覧される機会を減らせるので、悪評の拡散を抑えられます。
3.自社の負担を減らせる
専門対策業者は、自社にかかる負担を減らせます。書き込みへの対応に従業員を割かなくても済むので、本来の業務が滞りません。
専門対策業者に依頼して、自社にかかる負担を極力減らしましょう。
インターネットの書き込みにお悩みの際は「ブランドクラウド」へお任せください
インターネットの書き込みにお悩みの際はブランドクラウドに対応をお任せください。「ブランドクラウド」は、AIを用いた「風評被害クラウド」というサービスで悪質な書き込みに対応しています。
「風評被害クラウド」の特徴は、Googleの動向を常に監視していることです。24時間にわたる監視を行い、SNSや匿名掲示板の悪質な書き込みを素早く発見できます。
また、悪質な書き込みによって低下した自社イメージを回復するための「ブランドリフティング」も提供しています。悪質な書き込みによる被害を最小限に抑えたい方はブランドクラウドにご相談ください。
まとめ
インターネットの悪質な書き込みを放置すると、売り上げが低下したり、採用活動が困難になったりしてしまいます。できる限り早い段階で対応を行うことが、被害を抑えるためには重要です。
しかし、自社での削除依頼で、確実に問題が解決できるとは限りません。削除の正当性が認められず、書き込みの削除に応じてもらえない可能性があります。そのため、自社での削除依頼以外に、専門家への依頼も検討しましょう。
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