ミラーサイトの削除依頼方法|自身で申請する方法と依頼する方法
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ミラーサイトに悩まされていませんか?
今回は「ミラーサイトの削除依頼」について解説します。
結論、ミラーサイトはいくつかの方法で削除可能です。
いくつかの削除方法を紹介するので、実際に行ってみてください。
その他に「ミラーサイトを発見した場合の注意点」についても解説します。
ぜひ、今回の記事を参考に、ミラーサイトの対策を考えておきましょう。
また「検索結果からコンテンツを消す方法」については、こちらの記事で解説しているので、参考にしてください。
ミラーサイトとは
ミラーサイトとは既存のWEBサイトと全く同じ投稿内容、もしくは一部が全く同一の投稿内容で反映されるサイトを指します。
原則としてオリジナルの運営者の許可を得て作成されているサイトです。
ミラーサイトは、オリジナルのサイトにアクセスが集中してサーバーに負荷がかかるのを、分散させて軽減するため、またバックアップとして作成されます。
しかし、無許可でミラー行為を行なっているサイトがあり、無許可のミラーサイトは著作権侵害に該当するおそれがあるものがほとんどです。
ミラーサイトによるデメリット
無許可のミラーサイトはデメリットが生じるため、オリジナルコンテンツを管理する管理者は注意を払う必要があります。
主なデメリットは、以下の2つです。
- SEOに悪い影響を与える
- 著作権侵害として訴えらえる可能性
なぜそれぞれのデメリットが発生するのかについて、以下で解説します。
SEOに悪い影響を与える
ミラーサイトは以前はSEO対策に有効でした。
しかし、SEO効果を期待して、低品質なミラーサイトが乱立し、中にはフィッシングサイトや偽サイトとして悪質なミラーサイトも作成されるようになったのです。
昨今は、低品質なサイトや悪質なサイトが検索結果に表示されないよう、Googleが重複コンテンツに対して調整を行うようになりました。
その結果、Googleの判断により、ランキング低下やインデックス削除のペナルティが課されます。
現状ではミラーサイトはSEO対策に推奨されていません。
著作権侵害として訴えらえる可能性
サイト管理者にとって、外部のコピーコンテンツやミラーサイトを見つける積極性は大切です。
たまたま類似した場合にも、Googleに著作権侵害の報告をされ、訴えられるケースがあります。
仮にGoogleが相手側の訴えを認めた場合、インデックスから削除されてしまう可能性もあるでしょう。
ただし、著作権侵害に対しては不服申し立てができます。
冷静に適切な対応ができるよう心がけましょう。
ミラーサイト削除依頼時に記録しておくべき内容
自身が運営するサイトと全く関係のない、無許可のミラーサイトを発見した場合、削除依頼を行う必要があります。
削除依頼をスムーズに行うために、以下の3項目について記録しておきましょう。
- コピー箇所の日時
- 運用暦
- 運営者の連絡先
それぞれどのように活用していくのか解説するので、参考にしてください。
コピー箇所の日時
コピーコンテンツである証拠として、コピー箇所をスクリーンショットで撮影し、保管しておきます。
オリジナルコンテンツを判断する材料になるので、公開日時や更新日時が載っている場合は、必ず一緒に撮影してください。
注意点として、虚偽の日時である可能性にも留意しておきましょう。
公開日時や更新日時は変更が可能なため、表面上ごまかされている可能性もあります。
運用歴
WEBサイトの運用歴およびドメインの運用歴は、第3者にとってオリジナルコンテンツを判断する基準の1つです。
単純に全く同じ内容なら、WEBサイトの運用歴が新しい方、つまりコンテンツが後から出てきた方がコピーである可能性は高いと判断されるでしょう。
実際にGoogleは、重複したコンテンツのオリジナルを判断する際、GoogleがWebでそのコンテンツが初めて出現したのを発見した「時間と場所」を一つの手がかりにしています。
無許可のミラーサイトは運用歴をチェックしておきましょう。
運営者の連絡先
運営者、または管理人の情報がサイトに掲載されていて、電話番号やメールアドレスが判明している場合は控えておいてください。
直接連絡が取れれば、コピーコンテンツに対する削除申請や、修正依頼をスムーズに行えるケースも多いです。
連絡先が記載されているなら、まともに運営されているサイトとも判断でき、交渉可能な可能性は十分あります。
判明している連絡先は必ず控えておくようにしましょう。
ミラーサイトの削除依頼方法
無許可で作成されたミラーサイトは、オリジナルコンテンツを管理する側にとってメリットがありません。
検索結果に悪影響を及ぼしたり、ペナルティの対象にされたりしないよう、すみやかに削除依頼を行うのがおすすめです。
無許可のミラーサイトおよび、コピーコンテンツの削除依頼をする方法について解説していきます。
ミラーサイト管理者に削除申請
最もシンプルな削除申請方法はミラーサイトの管理者への直接交渉です。
「無許可でミラーサイトを運営する管理者がまともに対応してくれないだろう」と考え、直接交渉をためらう方もいるかもしれません。
しかし、運営者や管理者の連絡先がしっかり記載しているなら、対応してくれる可能性は十分あります。
本当に悪意をもってコピーコンテンツを使用してるサイトなら、そもそも連絡先を記載していないケースが多いです。
記載されている電話番号やメールアドレスに連絡を取り、管理者に対して削除申請を行いましょう。
電話で連絡
電話で連絡を取り、根拠に基づき、自身のサイトがオリジナルである旨を丁寧に伝え、ミラーサイトの削除を申請します。
もしくは、修正やオリジナルへの参考リンクを貼ってもらうなど、問題を解決できるよう交渉してください。
削除申請の際は、一方的なクレームにならないよう、落ち着いて相手と交渉するのが大切です。
まともな管理者や運営であれば、早ければ当日に処理してくれます。
メールで連絡
メールで連絡を行う場合も、電話と同様にミラーサイトの削除、もしくは修正や参考リンクの貼り付けなどを依頼してください。
コピー箇所のスクリーンショットなど、コピーである証拠となる資料をメールに添付しておくと、交渉がスムーズに進みます。
ミラーサイトのサーバー管理者に削除請求
ミラーサイトの管理者や運営元が削除依頼に応じてくれない場合は、サーバー管理者を特定し、サーバー管理者へ削除請求をする方法も可能です。
aguse.というサイトでは、ミラーサイトのドメインを入力して、サーバーのIPアドレスの管理者情報を調べられます。
サーバー管理者情報を得られれば、書面にてコピーコンテンツの削除請求が可能です。
必要な書類と資料を管理者宛に送ると、プロバイダ責任制限法に基づいて、サーバー管理者が該当ユーザーへの対応を行なってくれます。
削除請求に必要な書類と資料
サーバー管理者に削除請求を行うのに、必要な書類と資料について紹介するので参考にしてください。
著作権関係書式 | 「ISPLAW」のサイトから見本となる「様式A」「様式A’」ダウンロードしドキュメントソフトなどを用いて作成 |
印鑑証明書(法人の場合は法人の印鑑証明書) | 発行から3ヶ月以内の原本、または裏面に「原本と相違ない」という記載および押印したコピー |
問題箇所に関する資料 | 権利の侵害が明確に判断できる資料を2部 |
ミラーサイトがすでに開設しているケースであれば、該当サイトの情報を2部印刷し、資料として一緒に送付します。
情報比較のために、オリジナルの自身のサイトなどの該当情報を印刷したものを2部、一緒に送付しましょう。
問題の箇所は、蛍光マーカーやカラーペンなどを使用して明確にしておいてください。
Googleへ著作権侵害の報告
無許可のミラーサイトはサイト管理への削除申請、サーバー管理者への削除請求のほかに、Googleにインデックス削除を依頼する方法があります。
明らかに著作権に違反している場合は、デジタルミレニアム著作権法(DMCA)および、そのほか適用される知的財産法に基づき、Googleに著作権侵害の申し立てが可能です。
削除依頼の手順について解説するので、参考にしてください。
Googleへ削除依頼を出す方法
著作権侵害の申し立ては郵送、またはFAXでGoogleに書面を送付して行えます。
オンラインフォームを利用すれば、より簡単に著作権侵害による削除依頼ができるので便利です。
こちらから下記の手順で必要事項を入力していきます。
- 申立人の連絡先情報を入力
- 著作権対象物についての入力
著作権対象物を特定する情報とその著作物の説明・当該著作物が許可を受けて掲載されている場所・権利を侵害している著作物の場所 - 宣誓供述書を確認してチェックボックスにマーク
- 署名をして送信
訴えられた相手には「不服申し立て」の権利があり、裁判までいたるケースもあります。
確実に著作権に違反している場合の最終手段と考えて、いたずらに著作権侵害の報告を利用しないようにしましょう。
運営者が対応しない場合の対策
企業にとって、悪質な意図を持った投稿のあるミラーサイトは、早めに対応を行う必要があります。
投稿元だけ対処ができても、ミラーサイトを放置してしまうと悪評が拡散され、SEOへの悪い影響も拡大してしまうでしょう。
しかし、ミラーサイトは数も多く、削除にいたるまで対応は簡単ではありません。
サイト運営者に削除要請しても対応してくれない場合などは、弁護士や専門業者への依頼をおすすめします。
弁護士へ依頼
ミラーサイトは数が多くあり、削除依頼も相手次第で対応が困難になるケースが多いです。
ネットトラブルに精通した弁護士なら、迅速な対応を期待でき、法律の観点による援助が受けられるでしょう。
投稿者の特定も弁護士であれば対応できる可能性があります。
違法性が明確であれば、弁護士の手を借りて解決できるケースは多いです。
数多くのミラーサイトへの対応や、直接交渉が一向に進まない場合は、弁護士への相談をおすすめします。
専門業者に依頼
迅速かつ確実な解決を望むのなら、専門の対策業者への依頼もおすすめです。
専門業者であれば対応までのスピードが早く、多角的な対策を練ってくれます。
削除対応に悩まされていた依頼者の負担は大きく軽減できるでしょう。
専門業者は逆SEOを用いて、ミラーサイトの悪質な投稿を目立たないように対処してくれます。
業者によっては、ミラーサイトの書き込みの原因究明から再発防止まで対応が可能です。
多くの悪評ミラーサイトに悩まされている企業は専門業者への依頼を検討しましょう。
逆SEO対策
ミラーサイトの削除依頼がなかなか進まず、対応に時間をかけているその間にも、悪評のミラーサイトは別のサイトやSNSで拡散していきます。
専門業者の逆SEO対策はネガティブサイトを目立たなくしておけるので、すみやかな対応として有効です。
逆SEO対策はSEO対策を応用した対策で、企業の悪評の拡散を目的としたネガティブサイトの検索順位を下げられます。
ミラーサイトへの迅速な対策が、時間や人材的に厳しい場合は、専門業者に逆SEO対策をしてもらいましょう。
ミラーサイト削除
参考までに、悪質な投稿のあるミラーサイトの削除を、自身で行う手順を紹介します。
- 根拠のない悪質な投稿が書き込まれたオリジナルコンテンツのサイトに削除要請をする
- 該当する投稿の転載サイトを調査
- 転載サイトごとの削除方法を調査
- 各サイトへの削除要請
削除要請は、オリジナルコンテンツの投稿が削除済であると伝えた上で行いましょう。
サイト管理者や運営が応じてくれない場合は、プロバイダ責任制限法に乗っ取って、サーバー管理者への削除要請も可能です。
早い段階であればサイト数も少なく、対応できる可能性はありますが、個人や一企業で行うのは簡単ではありません。
通常業務との平行が難しい場合は弁護士や専門業者を頼るのがおすすめです。
ミラーサイトは削除方法を理解しておきましょう
ミラーサイト対策として、削除方法は事前に理解しておくべきです。
事前に理解しておけば、もしミラーサイトを発見した際に、すぐに対応できるでしょう。
また、ミラーサイトの削除申請に関しては、運営側が対応してくれない場合もあります。
運営側が対応しくれないケースも考えて、どこにどのように依頼するべきなのか理解しておくと良いでしょう。
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