Yahoo!の悪質な情報は削除できる?Yahoo!に依頼する方法やその他の対処法も解説
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- 誹謗中傷
「Yahoo!の検索結果は削除できる?」「削除しないまま放置するとどうなるのだろうか?」と疑問に思っていませんか。
サイトを削除したにもかかわらず、検索結果に表示される場合があります。しかし、その対処方法が分からず、企業にとってネガティブな情報が記載されたサイトを放置したままになっている、という企業担当者の方がいらっしゃるのではないでしょうか。
ここでは、Yahoo!の検索結果に表示される情報を削除する方法を解説します。企業にとってネガティブな情報が投稿された記事やサイトを検索結果から削除し、ブランドイメージの低下を防ぎましょう。
削除申請できるYahoo!の検索結果の例
Yahoo!の検索結果に表示される情報は、どのような内容であれば削除が可能なのでしょうか?
一例を挙げると、Yahoo!の検索結果に表示される情報にプライバシー情報や著作権を侵害する内容などが公開されている場合であれば、削除できる可能性が高いです。
Yahoo!の検索結果に表示される情報に以下の内容が公開されている場合は削除申請が通ることが多いでしょう。
1.理由もなく個人情報がヒットする場合
正当な理由がなく検索結果に個人情報が表示される場合、削除できる可能性があります。プライバシーの侵害や、事件につながるおそれがあるためです。
個人名をヒントに、さまざまな個人情報を探られるほか、同姓同名の人にまで被害が及ぶことが考えられます。企業にとっては縁の遠い話と感じるかもしれませんが、従業員の個人情報がインターネット上で公開されてしまうと、トラブルが起きた際、会社にまで誹謗中傷の被害が及ぶ危険があります。
しかし、次のような理由で個人情報が公表されているときは、削除依頼は難しいと予測されます。
・SNSなどで自ら個人情報を公開している
・表彰などの結果発表
・同姓同名が表示されている場合
上記に当てはまらなければ、プライバシーの侵害を防ぐためにも検索エンジンや掲載元に削除申請をしましょう。特に第三者の手によって個人情報が流出している場合は、早めの対処が必要です。
2.「忘れられる権利」を満たしている場合
「忘れられる権利」を満たしている場合にも、検索結果から削除できる可能性があります。「忘れられる権利」とは、インターネット上で削除されず残った個人情報や過去の経歴を、インターネット上の検索エンジン検索結果から消去できる権利です。
例えば、以下のような場合「忘れられる権利」を行使する場合が多いです。
・逮捕歴
・病歴
・自分の意に反して公開された写真、動画
・公開に正当な理由のない個人情報
実際、Googleの検索結果で「自らの名前で検索すると、解決から相当の時間が経過している債務記録に関する記事が表示される」として欧州連合(EU)司法裁判所で「忘れられる権利」が適用された例があります。
しかし、「忘れられる権利」は日本の法律で明文化されておらず、共通概念でしかありません。そのため「忘れられる権利」に反しているからといえ、Yahoo!で検索結果に表示される情報を削除できるとは断言できないのが現状です。
3.該当のページが既に削除されている場合
Yahoo!の検索結果に、すでに存在しないサイトが表示される場合も削除が可能です。「掲載元から削除されれば、検索結果でも表示されない」と思いがちですが、実は削除までには時間を要します。
もし、削除したはずのサイトが検索結果に表示されるのを見つけたら、検索エンジン側に削除申請することをおすすめします。この場合、法的根拠や権利の主張などは必要なく、比較的簡単に削除が可能です。
Yahoo!の検索結果を削除せずに放置するデメリット
Yahoo!の検索結果に表示される企業がネガティブな情報を削除せずに放置した場合、大きな被害が及ぶ可能性があります。ここでは、検索結果に表示されたネガティブな情報を放置した場合、企業が受けるであろうデメリットを3つ、解説いたします。
1.ページを復元されるおそれがある
企業側は完全に削除したつもりでも、検索結果で表示されるのをきっかけにページが復元されてしまうリスクがあります。これは、サイトのキャッシュがブラウザーやYahoo!に保存されているためです。
会社の機密情報や探られたくない情報を誤って一度でも公開してしまうと、復元された上、SNSなどで拡散されるおそれがあります。
一度広まった情報はデジタルタトゥーとして残り続け、完璧な回収は困難です。ユーザーが検索に使うキーワードの組み合わせは無限大です。企業が想定していなかった言葉で検索結果に上位表示されることもよくあります。情報の削除だけでなく、Yahoo!に対して検索結果の削除依頼も一緒に進めましょう。
2.間違った情報が残ってしまう
繰り返しですが、情報がすでに修正されたり削除されたりしていても、検索結果に表示される情報はそれがすぐに反映されるわけではありません。
検索結果に表示されるままでは、古い情報や修正前の表記がユーザーの目に留まってしまいます。それらを見たユーザーが検索結果に表示される情報を信じてしまい、誤解を生むきっかけになります。
実際に間違った情報が表示されている事例としては、次の2つが挙げられます。
・会社名で検索すると全く関係ない住所が表示される
・著名人の顔写真が他の人物と紐づいている
これらの事例はGoogleによる検索で発覚したものですが、Yahoo!も同じアルゴリズムを使っているため、検索結果が同様に表示されると考えられます。
最悪の場合、検索結果の情報をもとに問い合わせが発生したり、事実と異なることでクレームにつながったりするでしょう。トラブルを予防するために早めの削除申請が必要です。
3.企業イメージの低下
検索エンジンを使っていると、閲覧したいサイトが404エラーと表示されて見ることができないことが稀にあります。原因として一度削除した情報が検索結果に残り続けていることが考えられます。
企業のサイトで404エラーが表示されると、仕組みを知っているユーザーからは「この企業はサイトの管理が行き届いていない」と悪い印象を持たれてしまいます。一度だけならまだしも、複数回、404エラーに遭遇すれば企業の信頼に傷がつくおそれがあります。
検索結果を削除する方法
Yahoo!検索で企業名を検索した際の検索結果、社員の個人情報や企業に不都合な情報、すでに削除したはずのページが表示されると、企業に悪影響を与えることが考えられます。また、誹謗中傷やクレームの原因になりかねません。
ここでは、検索結果に表示される情報の削除はどのように行えばいいのか解説します。どの方法も無料で対応できるので参考にしてください。
1.現存のページを削除する方法
Yahoo!では、検索結果に表示される内容だけで権利侵害が明らかに判断できる場合、該当部分の非表示措置に対応してくれます。
「検索結果に情報を表示しないようにするには」に関するヘルプページの問い合わせフォームを利用して申請しましょう。検索結果そのものが消えるのではなく、サイトタイトル下部の説明文が非表示になる仕組みです。
Yahoo!の見解として、以下のような例は削除できる可能性が高いとされています。
・一般人の名前、住所、電話番号などが理由もなく表示される
・理由なく一般人の家庭環境に対する情報が表示される
・一般人の病歴等
・長い年月の経った過去の軽微な犯罪
また、裁判所による判決や処分決定を根拠にした申請に対しては、原則として非表示措置を実行してくれます。確実に検索結果に表示される情報を非表示にしたい場合には、まず裁判所に申し入れを行うと確実でしょう。
ただし、検索結果に表示されなくなっても、原因となったサイトが完全に削除されたわけではありません。ブックマークやリンク先から閲覧できるので、根本的な対処が必要です。
2.存在しないページを削除する方法
情報がすでに修正されたり、削除されたりしたページをYahoo!の検索結果から削除するには、GoogleのSearch Consoleから申請します。
「Yahoo!の検索なのにGoogleサービスへの申請でいいのか」と疑問に思うかもしれませんが、Yahoo!はGoogleの検索システムを元に検索結果が表示されるため、この方法が適切です。
GoogleのSearch Consoleの「古いコンテンツの削除」から、削除したいURLを入力して依頼してみてください。
3.掲載元に削除依頼をする
存在するページを検索結果から表示させないだけでは、原因となるサイトは残ります。別のキーワードで検索することで再表示されたり、ブックマークなどからアクセスされたりすることが可能なので根本的な解決とは言えません。
個人情報や誹謗中傷ユーザーの目に触れさせないようにするためには原因となるサイト運営者に削除申請をしましょう。
その際、問い合わせフォームから申請をする方法が一般的です。窓口がない場合はドメインの登録者(Whois情報)を調べ、連絡を取りましょう。ドメイン検索サービスを使うと運営者情報やメールアドレスを取得できます。
検索結果に表示されるネガティブなサイトの対処方法
検索結果に表示される情報の削除申請は誰にでもできます。しかし、法的根拠をそろえ、原因となるサイト運営者と直接交渉するのを個人で行うには限界があるでしょう。
相手先により強い対応を求めたい場合は、弁護士や専門対策業者への相談をおすすめします。ここでは両者の特徴や費用の仕組みの違いを解説しますので、依頼先を決める際の参考にしてください。
1.弁護士に依頼する
弁護士に依頼するメリットは、法的根拠のある削除申請ができることです。個人情報の公開によるプライバシーの侵害や誹謗中傷が原因によるページの削除をお願いしたいときには、弁護士に依頼することでより強い対応を求めることができます。
必要に応じて発信者の情報開示を請求したり、裁判を進めたりすることが可能です。
ただし、多くの費用が必要となるのが弁護士のデメリットです。弁護士に依頼した際、基本的に以下の費用が必要となります。
・1万から2万円程度の相談料
・着手金
・手数料
・日当
このように、まとまった費用が必要となるので企業によっては支払いが難しいでしょう。
2.専門対策業者に依頼
専門対策業者は、Yahoo!の検索結果に表示される情報から誹謗中傷や風評被害へと被害が広がった原因の追及や課題の洗い出しなどを特定します。
また成功報酬を主とした料金形態が多く、弁護士に比べ費用が膨らみにくい点がメリットです。一時的な対応のみならず、幅広いサポートを重視したい方には専門対策業者の利用がおすすめです。
専門対策業者へ依頼するメリット
Yahoo!の検索結果に表示される情報への対策には、弁護士と専門対策業者の2つの相談先があると分かっていても、どちらに頼れば良いのかわからない方もいるでしょう。
ここでは専門対策業者のメリットを3つ解説します。相談先を決める際の参考にしてください。
1.対策にかかる手間が省ける
専門対策業者は対策業務を代行するので、対策にかかる手間が省けます。
専門対策業者は問題点のヒアリングや現状の情報共有を行った後に、対応策を実行します。専門的なノウハウを持ち合わせているため、Yahoo!の検索結果に表示される情報への対策をスムーズに対処することができます。
自社の負担を減らしたいと考えている方は、専門対策業者へ依頼してみましょう。
2.根本的な問題を解決して再発を防げる
原因の追及や課題の洗い出しを行い、起きてしまった被害への本質的な解決が可能です。また細かな分析で同じようなトラブルの再発防止策を講じることができるので、被害が繰り返されず、金銭的、時間的なコストを抑えられるでしょう。
3.誹謗中傷・風評被害の予防ができる
専門対策業者は誹謗中傷や風評被害への予防が可能です。常に掲示板やSNSのモニタリングを行っているため、誹謗中傷や風評被害の原因となる情報に対して早期に対応し、リスクを最小限に食い止めます。
悪質なYahoo!の検索結果対策を行う際は「ブランドクラウド」へお任せください
Yahoo!の検索結果に表示される情報を削除したいなど、インターネット上のトラブルにお悩みの際は「ブランドクラウド」へご相談ください。
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「風評被害クラウド」の特徴は、Googleのアルゴリズムを常にAIで監視している点です。Googleのアルゴリズムは人の手による監視が一般的ですが、AIを使用することでGoogle検索エンジンの今後の傾向や動向を予測しやすくなります。
また「ブランドクラウド」では、企業のブランドイメージや価値を向上させるサービスを行っています。Yahoo!の検索結果に表示される情報にお悩みの方は、お気軽にお問い合わせください。
まとめ
Yahoo!の検索結果に、企業への風評被害や誹謗中傷の原因となるネガティブな情報が表示された場合、法的根拠を持ってすれば強い対応を求めることが可能です。
しかし、侵害している権利に関する具体的な主張など、企業担当者個人だけで申し立てるには難しい点があります。より確実な対応を望むなら弁護士や専門対策業者への相談を検討しましょう。
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