食べログの誹謗中傷口コミは削除できる？手順も徹底紹介

hibou-chusyo

2023.10.26

食べログの口コミには誹謗中傷が記載されることも多いことを知っていますか？

この記事では「食べログの誹謗中傷口コミ」について解説していきます。結論、食べログでは誹謗中傷の場合は口コミを削除できますが、正当な評価の場合は削除できません。

食べログの誹謗中傷口コミを検討する際にわかりづらい「誹謗中傷への対処」を調査した結果をまとめたので、ぜひ見ていただければと思います。

その他にも「削除できる口コミ」の説明や、「削除までの流れ」について説明していきたいと思いますので、ぜひこの記事を読んで食べログの誹謗中傷口コミへの対処方を手に入れていただければ幸いです。

また「逆SEO対策業者」について知りたい方は、こちらで解説を行っていますのでぜひ確認してみてくださいね。

食べログの口コミ削除の流れ

食べログで身に覚えのない口コミや誹謗中傷のような悪質な口コミを見つけた際は、運営側へ削除申請を行うことができます。問題のある口コミが残っていると売上の低下などの悪影響が考えられますので、見つかり次第お早めに削除申請を行うのがおすすめです。

申請は、ページの下部にある「問題のある口コミを連絡する」または「お問い合わせフォーム」から行うことができます。

【食べログ口コミ削除申請の流れ】

ページの下部にある「問題のある口コミを連絡する」または「お問い合わせフォーム」をクリックし、タイトルに「問題のある口コミの報告」を選んで必須事項を入力します。内容には必ず、削除したい口コミURL、書き込んだ投稿者のIDを明記してください。食べログ口コミガイドラインのどの部分に違反しているかを記載すると削除される可能性が高くなります。
必要事項を入力後、送信すれば削除申請の完了です。
その後、運営側が口コミを調査し、ガイドライン違反と判断されれば削除または一時的に非表示とされ投稿者に訂正が促されます。運営側の対応が反映されるまでにかかる帰還は、およそ２週間です。
２週間以上経っても変化が見られない場合は、再度申請を行うか弁護士を通した法的な解決なども検討してください。

食べログの口コミ削除の際に使える例文

口コミ削除依頼を行う際の文章には、書き込んだ人のID、口コミのURL、ガイドラインのどこに違反しているのかをわかりやすく記載する必要があります。以下に例文を記載していますので、食べログの口コミ削除を行う際は、参考にしてみてください。

【食べログ口コミ削除申請の例】

タイトル：問題のある口コミの報告
対象店舗：〇〇（店名）
メールアドレス：
お問い合わせ内容：
お世話になります。
〇〇店で店長を務めている△△と申します。
ガイドライン違反に当たる誹謗中傷が書かれた口コミがありますので削除をお願いいたします。
2022年6月、訪問ID□□さん、内容「注文と違うものが出てきた。味も料金もひどくてぼったくりのようだった」、URL：https://tabelog.com/…
書かれている内容は、すべて事実無根です。
他の利用者の方には適正な味の評価を頂いておりますし、料金も相場を超えておりません。
食べログ口コミガイドラインの6「個人への誹謗中傷、店舗への断定的批判、及び不適切な表現」、7「お店への個人的なクレームやトラブルに関する内容」に該当すると思われます。
以上、対応頂けますようお願いいたします。
よろしくお願いいたします。

食べログで削除できる口コミとは？

食べログで削除できる口コミには、

食事をしていない人の口コミ
事実確認ができない口コミ
イメージや思い込みに基づく口コミ
誹謗中傷の口コミ
犯罪行為に関連する口コミ
プライバシーを侵害する口コミ

などがあります。

食事をしていない人の口コミ

食べログの口コミガイドラインでは、実際に食事をしていないお店のサービスや施設に対してのコメントは控えるようにと注意が促されています。

「食べに行こうと思ったけど評判が悪かったのでやめた」といったお店に行ってもいない口コミはもちろん、お店に行っていながら飲食はせず、施設の感想のみといった内容も調査・削除の対象です。

例えば、「接客が気に入らなかったので注文をする前に帰った」、「メニューの写真と違っていたので食べなかった」、「施設は綺麗で使いやすかったけど、食事をする暇はなかった」など。
運営側が口コミガイドラインの2「実際にお食事された内容を具体的に記述してください。」などに該当する違反となる口コミだと判断した場合、削除対象となる場合があります。

イメージや思い込みに基づく口コミ

イメージや思い込みがもととなった事実関係の困難な書き込みは避けるよう注意されています。料理や材料、経営方針やサービスなど事実と異なる決めつけた内容の口コミも調査・削除の対象です。

例えば、「この店のラーメンを食べるといつも体調が悪くなる」、「手作りではなくレトルトのソースを使っている」、「この肉の産地は間違いなく〇〇産だ」など。
運営側が口コミガイドラインの3「お店へ悪影響を及ぼすかつ内容の確認が困難な事象についての投稿はご遠慮ください。」などに該当する違反となる口コミだと判断した場合、削除対象となる場合があります。

誹謗中傷の口コミ

食べログでの他のユーザーや特定のお店関係者を非難・中傷・嘲笑する行為は禁止事項です。事実に関する批判コメントが禁止されているわけではありませんが、あくまでも個人の感想での主観的な表現が推奨されています。
誤解を招きやすい断定的な表現、不適切な発言も注意対象です。

例えば、「この店に★5つをつけている投稿者はどうかと思います」、「こんな店にはお金を払う価値がない」、「〇〇という店員の態度がひどかった」、「この店はおいしくないからつぶれるべきだ」など。
運営側が口コミガイドラインの6「個人への誹謗中傷、店舗への断定的批判、及び不適切な表現は禁止します。」などに該当する違反となる口コミだと判断した場合は、削除対象となる場合があります。

犯罪行為に関連する口コミ

食べログでは、法令違反、犯罪・重大な危険、迷惑行為にかかわる行為やこれらを助長する行為に当たる口コミが禁止されています。

例えば、「口に合わないといったら返金してくれる」「この店では食い逃げをしてもバレない」、「路駐が大丈夫な店らしい」、「駐車場がないが隣のコンビニに無料で止められる」など。運営側が口コミガイドラインの9「法令に反する行為や犯罪行為等に結びつく口コミは禁止です。」などに該当する違反となる口コミだと判断した場合は、削除対象となる場合があります。

プライバシーを侵害する口コミ

お店関係者の経緯、知られたくない情報の暴露はプライバシーの侵害にあたり、避けるよう注意されています。また、顧客など第3社のプライバシー侵害にあたる口コミも同様です。

例えば、「シェフの前職は〇〇」、「オーナーには前科があるらしい」、「いつも何曜日に来ている常連客は〇〇の会社で働いているらしい」、「芸能人の〇〇がよく来る」など。

運営側が口コミガイドラインの10「プライバシーの侵害にご配慮ください。」などの違反となる口コミだと判断した場合は、削除対象となる場合があります。

食べログの口コミはバレる？

食べログは、匿名で口コミを投稿することができます。そのため、基本的には誰が投稿しているのかがお店や他ユーザーに判明することはありません。

しかし、同じハンドルネームでいくつかのSNSにも投稿していて知り合いや常連のお店にバレてしまったり、トラブルからIPアドレス開示請求を行われて特定されてしまったりということで、身元が判明してしまうこともあるようです。

食べログの口コミに誹謗中傷を記載するのは犯罪？

食べログでの口コミ投稿は匿名で行うことができますが、内容が悪質であったり、法に触れる行為であった場合は投稿者が特定され、罪に問われる可能性があります。

例えば、名誉棄損罪となれば、3年以下の懲役、禁錮または50万円以下の罰金、侮辱罪となれば拘留または科料です。
これらの犯罪に該当するほどの悪質な口コミが見つかったり、削除申請をしても一向に誹謗中傷口コミがおさまらなかったりした場合は、弁護士を通した法的対処も検討してみてください。

食べログで口コミが消されることはある？

食べログガイドラインに反する内容が見つかった場合、運営側から削除される場合があります。お店側から削除申請が行われ、運営側がガイドラインに反すると判断した場合も同様です。

内容によっては、一時的に表示を停止して投稿者へ修正依頼が送られることもあります。

食べログでの誹謗中傷が原因となった裁判事例

食べログでの誹謗中傷口コミが原因で裁判事件となった事例があります。

2013年5月8日には、飲食店を経営する北海道市内の男性が食べログを運営する株式会社カカクコムを相手に札幌地方裁判所へ提訴を行いました。男性側の供述では、2012年2月に自身の経営する飲食店を掲載したところ、「料理が出てくるのが遅い」「おいしくない」といった口コミが多く掲載され、来店数が激減してしまったとのことです。

男性は店舗情報を含む投稿の削除を申請するが通らなかったため、店舗情報の削除、損害賠償220万円の支払いを求め訴訟に至りましたが、2014年9月に札幌地裁はこの請求を棄却しています。一審では利用者が得られる情報が恣意的に制限される、二審では、飲食店として妥当な口コミであれば損失があっても受け入れるべきと判決され、最高裁では、上告不受理となっています。

また、2010年9月にも、佐賀県で飲食店を経営する店主が食べログに掲載されている情報の削除を求めて佐賀地方裁判所に民事訴訟を起こしています。
食べログに無断で、しかも古い店舗情報が掲載されたため、運営するカカクコム側に店の情報の削除をもとめたものの、運営側は適切に注意喚起を行っていると削除を拒否したということです。

この裁判は、誹謗中傷口コミをが投稿されたことによるものではありませんでしたが、利用者が誤解し、店舗への評判に悪影響ができることを懸念したことで運営側に削除依頼をおこなったことから発展した事例でした。
最終的には、2011年1月に和解が成立し、該当する店舗情報は削除されています。

食べログの口コミに誹謗中傷が記載される原因とは？

食べログの口コミに誹謗中傷が記載される原因には、

特定のユーザーからの偽情報の流布
店主や店員とのトラブル
いたずら

などがあります。

特定のユーザーからの偽情報の流布

お店に低い評価、悪い口コミを書いて楽しむユーザーが存在すると言われています。事実無根の偽情報であったり、行ったことも食べたこともない店舗への悪評である場合が多いようです。

一部の特定のユーザーが繰り返している場合が多いため、同様の書き込みが見つかった際は早急に削除依頼を行うことをおすすめします。

店主や店員とのトラブル

お店側、投稿者側のどちらの問題であったかに関わらず、店主や店員とのトラブルが起こった場合に、誹謗中傷コメントが投稿されることが多いと言われています。
口コミガイドラインでは、主観的であっても、お店の関係者個人を特定した批判や中傷は避けるように定められていますので、該当する口コミがあった場合は削除申請を行いましょう。