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インターネットの誹謗中傷に時効は?対策に重要な公訴時効とおすすめの相談先を紹介

hibou-chusyo

2023.10.26
  • 誹謗中傷

「インターネットに書き込まれた誹謗中傷に時効はあるのか」「時効が来る前に問題を解決するにはどのような行動をとれば良いのか」ということを知っておきましょう。
誹謗中傷は時効を迎える前に対応しなければ、投稿者に責任を追及することが困難になります。そのため、投稿者に金銭の支払いを命じたり、刑事罰による懲罰を受けさせたりしたい場合、時効内に迅速な手続きを行う必要があります。
この記事では、誹謗中傷に関する各罪の時効を解説します。誹謗中傷に関して、時効内で確実な対応を取りたい方は参考にしてください。

インターネットの誹謗中傷で重要なのは公訴時効

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誹謗中傷を刑事事件として取り扱う際、重要になるのが公訴時効です。公訴とは、検察が裁判所に「有罪判決を下したい」と法的に求めることです。
親告罪の告訴期限(投稿者に懲罰を与えたいと警察へ申し出ること)は6カ月に統一されています。しかし、公訴時効は罪状によって異なるので注意が必要です。公訴時効を迎える前に投稿者の特定や罪の裏付けができなかった場合、投稿者に懲罰を与えられません。

インターネットに書かれた誹謗中傷の時効

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誹謗中傷の投稿者に懲罰を与えたい場合、できるだけ早く対応を開始するのが重要です。誹謗中傷は時効を迎える前に手続きを進めなければ投稿者への責任請求ができなくなります。
ここでは、誹謗中傷が該当する各罪の時効を解説します。自社に対する誹謗中傷が紹介する罪に当てはまるか確認して、時効を把握しておきましょう。

1.名誉毀損罪

名誉毀損罪とは、不特定多数のユーザーが閲覧できる条件下で、あたかも事実であるかのような書き込みを行い、相手の名誉を傷つけることです。
「商品に違法な材料を使っている」「脱税している」といった誹謗中傷はたとえ根拠のない内容でも、ユーザーが真実だと思い込んでしまう場合があるため、名誉毀損罪に該当します。
名誉毀損罪の時効は3年です。また、名誉毀損罪は親告罪なので、告訴を行わなければ投稿者に懲罰を与えられません。6カ月の告訴期限内で手続きを進める必要があります。

2.信用毀損罪

信用毀損罪とは意図的に事実と異なる書き込みを行い、信用を低下させる行為です。信用の定義は以下の通りです。
・金銭の支払い能力への信用
・商品やサービスの質に対する信用
「この企業は借金だらけでお金に困っている」「使って間も無く商品が壊れた」といった事実と異なる悪評が信用毀損罪に該当します。
信用毀損罪の公訴時効は3年です。また、信用毀損罪は名誉毀損罪と違って親告罪ではないので、告訴期限がありません。誹謗中傷による被害が明らかであり、捜査の必要性を認めれば、公訴提起される可能性があります。

3.脅迫罪

脅迫罪は、相手への危害を連想させる脅しの言葉で恐れさせる行為です。本人だけでなく、親族に対する脅迫でも脅迫罪が適用されます。
例えば「家に火をつけた上で家族もろとも殺すぞ」という誹謗中傷は、生命や財産に対する脅迫となります。
脅迫罪の時効は3年で、非親告罪なので告訴期限はありません。誹謗中傷の内容に危険が認められれば、警察が迅速に対処してくれます。

4.侮辱罪

侮辱罪は、事実的な根拠のない言葉で相手を侮辱することです。「性格が悪い」「料理が不味い」といった感情的な誹謗中傷の多くが侮辱罪に該当します。
侮辱罪は公訴時効が1年、親告罪なので告訴期限が6カ月です。他の罪よりも公訴時効が短めに設定されているので、時効を過ぎないように注意しましょう。

5.プライバシー権の侵害

プライバシー権の侵害とは、一般に広く知れ渡っていない私生活に関する情報などが公開されて、被害者が不快感や不安感を覚えることです。
プライバシー権の侵害は、厳密に言うと罪ではありません。民法上の不法行為に分類されます。民法で定められた不法行為の時効は3年です。また、3年以内に手続きを終了させても、20年の除斥期間を過ぎると損害賠償券が執行するので注意しましょう。

誹謗中傷対策として実行できる法的な対応

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「誹謗中傷に対してどのような対応が効果的なのか」、対応策に悩んでいる方がいらっしゃるのではないでしょうか。時効を迎える前までに対応を進めると、刑事的な処罰を求めたり、損害賠償請求を行ったりすることで、犯人に責任を追及できます。
ここでは、誹謗中傷に対して実行できる法的な対応を紹介します。インターネットの誹謗中傷に対して、どのような対応策を取るべきか判断する際の参考にしてください。

1.刑事責任の追及

誹謗中傷が罪に該当する場合、刑事的な責任を追及できる可能性があります。刑事的責任とは、懲役刑や罰金刑のことです。
本記事で紹介した罪の刑事的な責任は以下の通りです。
・名誉毀損罪:3年以下の懲役か禁錮、または50万円以下の罰金
・信用毀損罪:3年以下の懲役、または50万円以下の罰金
・脅迫罪:2年以下の懲役、または30万円以下の罰金
・侮辱罪:拘留(1日以上30日未満)または科料(1,000円以上1万円未満)
有罪判決によってこれらの刑罰が課されると投稿者に前科が付きます。

2.損害賠償請求

損害賠償請求とは、損害について金銭的な補填を求めることです。一般的には段階を踏んで損害賠償の請求を行います。
最初は当事者間で行う示談の交渉で損害賠償の支払いを求めます。誹謗中傷の投稿者が示談に応じなければ、調停で中立を挟んだ話し合いに進みます。調停でも相手が損害賠償の支払いに応じなければ、最後に裁判を行います。
手続きが複雑なため、裁判は弁護士に依頼するのが一般的です。

誹謗中傷を放置すると起こる悪影響

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インターネットの悪影響が自社にどのような悪影響を及ぼすのか、心配されているのではないでしょうか。放置しておくと自社に様々な悪影響が及ぶので、早めに対策を行う必要があります。
ここでは、インターネットの誹謗中傷が企業にもたらす悪影響を解説します。対応の必要性を再確認するためにも、本章をぜひ参考にしてみてください。

1.売り上げが下がる

インターネット上で誹謗中傷を受けると、商品やサービスは信頼を失ってしまい、売り上げの低下が起こります。
自社の商品に「買ったことを後悔した」「最悪の商品だ」などと誹謗中傷が書かれていたら、ユーザーは購入を控える可能性があります。

2.従業員に精神的なダメージをもたらす

自社への誹謗中傷が原因で、従業員に精神的なダメージを与えてしまうこともあります。
自社がインターネットで誹謗中傷を受けていると、従業員に「世間から批判的な目を向けられる会社では働きたくない」と感じさせてしまう恐れがあります。そうなると働く意欲を低下させてしまったり、退職を検討させてしてしまったりする原因になります。

3.採用活動が滞る

インターネットの誹謗中傷が採用活動を滞らせる可能性があります。誹謗中傷を受けている企業で働きたいと、積極的に志望先として選ぶ就職希望者がいるのでしょうか。
就職機能者の多くは、応募を検討している企業の評判をインターネットで事前に調べています。Googleマップや企業評価サイトの口コミで多くの誹謗中傷が書かれている企業への応募は控えてしまうようになるでしょう。
採用活動が難航すると人員不足に陥り、企業活動は上手く進まなくなります。

誹謗中傷を受けた際の対処法

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インターネットで誹謗中傷を受けたときには、信用を失う可能性があるため、素早い対応で被害の拡大を抑えることが重要です。
本章では、誹謗中傷を受けた際の対処方法を解説します。個人でできることから専門的な機関に相談する方法まで紹介しますので、参考にしてください。

1.投稿者の特定

インターネットに誹謗中傷を書き込んだ投稿者が分かれば、対応の幅が広がります。投稿者の情報が分かっていると、損害賠償請求や削除依頼を円滑に進められます。情報開示請求を行い、投稿者の情報を得ましょう。
情報開示請求の流れは以下の通りです。
・サイト管理者に投稿者のIPアドレスを開示するよう請求する
・IPアドレスから誹謗中傷の書き込みに使われたプロバイダーを調べる
・プロバイダーに投稿者の情報を開示するよう請求する
情報開示請求は個人でも行えますが、対応に不安がある場合には弁護士へ依頼するのが一般的です。

2.削除依頼

誹謗中傷を削除するよう、サイト管理者に依頼しましょう。誹謗中傷が書き込まれたSNSや掲示板の問い合わせページなどから、削除依頼を送りましょう。
しかし、サイト運営者は削除依頼に応じる義務はありません。削除の必要性が認められないと、該当の書き込みを削除してもらえないことがほとんどです。
より強制力のある対応を求めるのであれば、送信防止措置依頼で名誉毀損を主張したり、仮処分を基にした削除依頼を行ったりしましょう。

3.警察へ相談

警察では被害届や告訴状の提出が可能です。被害届とは、誹謗中傷の被害を警察へ伝えるための書類です。あくまで申告するだけなので、確実に捜査を開始してもらいたい場合には告訴状の提出が必要です。
また、警察相談専用電話(#9110)では被害の相談に応じてくれます。被害届や告訴状を提出すべきか悩んでいる方は、電話相談を活用しましょう。

4.弁護士へ依頼

弁護士に相談すると、投稿者情報の開示や損害賠償の請求を代行してもらえます。法的な知識がないと難しい側面がある手続きなので、弁護士へ依頼するとスムーズに行えます。
また、弁護士に依頼すると、誹謗中傷を止めるよう投稿者に書面で警告を送付できます。しかし、弁護士に依頼した場合、対応に時間がかかったり、高い費用が必要になる場合もあったりするので、相談する際は慎重に行いましょう。

5.専門対策業者へ依頼

専門対策業者は、インターネットの誹謗中傷に対して根本的な対応を行います。
誹謗中傷の原因を分析して本質的に対応しなければ、被害は繰り返されます。専門対策業者は原因に合わせた適切な対応を行い、誹謗中傷の被害を抑えられます。インターネットの誹謗中傷にお悩みの際は、専門対策業者へ対応をおすすめします。

インターネットに書き込まれた誹謗中傷の対策を専門対策業者へ依頼するメリット

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インターネット上で誹謗中傷の被害にあった際、どちらに相談すべきか迷っている方がいらっしゃるのではないでしょうか。問題を根本的に対応するなら、専門対策業者への依頼がおすすめです。
本章では、専門対策業者へ対応を依頼するメリットについて解説します。誹謗中傷の被害でお困りの際は、専門対策業者への依頼を検討しましょう。

1.迅速に対応できる

専門対策業者は、誹謗中傷について迅速に対応します。誹謗中傷の被害を最小限に抑えるには、素早い対応で悪評の拡散を止めることが重要です。
誹謗中傷を対応せずに放置すると、インターネットのみならず現実社会にまで悪評が広まってしまう場合があります。誹謗中傷が拡散されると対応が難しくなるので、専門対策業者に依頼して早期の段階で問題解決に着手しましょう。

2.逆SEO対策で誹謗中傷を非表示化できる

専門対策業者は、逆SEO対策で誹謗中傷を非表示化できます。逆SEO対策とは、検索結果にポジティブなWebページが表示されるように対策して、誹謗中傷を含む書き込みの掲載順位を下げる手法のことです。
個人で逆SEO対策を行うのは時間や専門的な知識がかかるため、おすすめできません。専門対策業者に相談して、効率的に誹謗中傷を非表示化しましょう。

3.自社の負担を減らせる

専門対策業者は、誹謗中傷への対応を代行するので自社の負担を減らせます。問題のヒアリングや情報共有の以外では企業側の負担を極力かけないよう、配慮して対策を実施しています。
自社で誹謗中傷のために人員や時間を確保するのは、本来の業務を滞らせる原因になります。専門対策業者なら原因の洗い出しから対応策の実行まで一貫して行うので、自社の負担を軽減できます。

インターネットに書き込まれた誹謗中傷でお困りの際は「ブランドクラウド」へお任せください

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インターネットに書き込まれた誹謗中傷でお悩みの際はブランドクラウドに対応をお任せください。ブランドクラウドは誹謗中傷へ対応するために「風評被害クラウド」というサービスを提供しています。
「風評被害クラウド」を利用するメリットは、検索エンジンを24時間にわたり監視できる点です。AIを用いた監視なので、SNSや掲示板の異変を見逃しません。
さらに「ブランドリフティング」では、誹謗中傷により傷ついて企業イメージを回復させるための施策を提供いたします。誹謗中傷にお困りの方はぜひブランドクラウドにご相談ください。

まとめ

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誹謗中傷を解決するには、迅速に対応を進める必要があります。時効が過ぎてしまうと対応の選択肢が狭まってしまいます。告訴期限内に警察へ告訴状を提出し、公訴時効を過ぎる前に捜査を進めてもらう必要があります。
誹謗中傷に根本的な対応を行うのであれば、専門対策業者への依頼がおすすめです。専門対策業者は、原因を明らかにした上で本質的な対応策を実施いたします。
インターネット上の誹謗中傷を沈静化するためにはブランドクラウドをご利用ください。誹謗中傷の原因に合わせた的確な分析で、被害が繰り返されないための施策を提供いたします。

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